大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)で購入したiPhoneはSIMロックが掛かっており、他のキャリアでは使えないのですが、SIMロック解除をする事で他社でも使えるようになります。
しかし、SIMロック解除が可能なのは2015年5月以降に発売された機種で、具体的に言うとiPhone 6s以降の機種となっています。つまり、iPhone 5~6はSIMロック解除が不可能なのです。
そのため、特にソフトバンクで購入したiPhone 5~6は、「文鎮」と皮肉られるくらい役立たずのガラクタ扱いをされていました。
しかし、そんなソフトバンクの古いiPhoneが、ついに格安SIMで使える日が訪れたのです!
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格安SIMの仕組み
そもそも、ソフトバンクの古いiPhoneだけが役立たず扱いされていたのは、ドコモとauのiPhoneは格安SIMで使えたからです。
格安SIMは正式名称を「MVNO(仮想移動体通信事業者)」といって、自前の基地局を持っておらず、「MNO(移動体通信事業者)」である大手キャリアから回線を借りて運営しています。
例えば「DMM mobile」はドコモから回線を借りています。そのため、回線自体はドコモなので、ドコモで購入したSIMロックの掛かった端末(ドコモ回線でしか使えない端末)をDMM mobileでも使う事が可能でした。
公式サイト:
DMMモバイル
同様にau回線の「UQ mobile」なら、auのSIMロックが掛かった端末をそのまま使えたのです。
しかし、ソフトバンクだけは長らくの間、格安SIMに回線を提供していませんでした。
けれども、2017年3月22日よりついにソフトバンク回線の格安SIMが開始されたため、文鎮と化していたiPhone 5~6が使えるようになったのです。
公式サイト:
UQモバイル
ソフトバンク回線の格安SIM
b-mobile
公式サイト:
b-mobile S
U-mobile
公式サイト:
U-mobile S
ソフトバンク回線の格安SIMは主に上記の2つで、料金はどちらも同じです。
データ容量 |
月額料金 |
1GB |
880円 |
3GB |
1,580円 |
7GB |
2,980円 |
30GB |
4,980円 |
2017年5月1日現在、データ専用SIMしかないため、SMSや電話は使えません。
また、テザリングが使えない、ドコモ回線の格安SIMに比べると料金が高いなど、不満点が見受けられます。
そして一番注意して欲しいのが、Apple製品のiPhone・iPadにしか対応していないという事です。つまり、ソフトバンクで購入したSIMロックが掛かったAndroid端末は使えないのです。一応、SIMロックフリーの機種ならAndroid端末も使えるようなのですが、公式ではサポートしておりません。
このようにサービスとしては未完成なのですが、ソフトバンクで購入して埃を被っていたiPhone 5~6を使えるというだけでも、十分に意味があります。
まとめ
まだまだ問題もありますが、iPhone専用のソフトバンク回線・格安SIMが登場した事で、今まで価値の低かったiPhone 5~6が見直されたのは朗報です。
中古販売するのも良いですし、ネット専用のサブ端末として使うも良いでしょう。
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