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どっちが便利?Microsoftアカウントとローカルアカウントの違いとは?

Windows 8の頃から、パソコンにサインインする時、今まで使っていた「ローカルアカウント」ではなく、「Microsoftアカウント」を使うようにと推奨されるようになりました。
しかし、「Microsoftアカウントって何?」「わざわざ面倒な登録をしてまで使うメリット有るの?」と疑問を抱き、特に困らないのでローカルアカウントを使い続けている方も多いでしょう。
そこで、ローカルアカウントとMicrosoftアカウントの違いを、詳しくご説明致しましょう。
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アカウントの定義
そもそも、英語のアカウント(account)とは「口座、顧客」等の意味を持つ単語ですが、パソコン用語としては「利用者を識別するための番号」という、戸籍や最近始まったマイナンバーのような物と思って下さい。
ですから、ローカル(local:特定地方、局地的な)アカウントとは「1台のパソコンに限定された番号」であり、Microsoftアカウントとは「Microsoft社が管理する番号」という事を踏まえておくと、今後の説明がより分り易いかと思います。
ローカルアカウント
ではまず、ローカルアカウントについて詳しく説明していきましょう。Windows95等の旧OSからある、馴染み深いローカルアカウントですが、これは1台のパソコンに作成された、1人のユーザーのためのアカウントです。
ですから、そのアカウントを使って別のパソコンにサインインする、なんて事は不可能です。
メリットは、1台のパソコンに何個でも作れるという事です。Aさんのアカウントで入れば、パソコンに表示されるメールやアプリは、Aさんの物しか表示されません。
Bさんが同じパソコンに、Bさんのアカウントで入っても、Aさんのデータを勝手に見る事は出来ないのです。
家族や職場など、1台のパソコンを複数で共用する時、個々で設定やデータを使い分けられるのが、ローカルアカウントなのです。
Microsoftアカウント
続いてMicrosoftアカウントですが、これは前述の通り「Microsoft社が管理しているアカウント」です。ですので、そのアカウント情報はMicrosoft社のサーバー、つまりネット上に有ると言えます。
そのため、1つのアカウントで複数のパソコンにサインイン可能で、個人設定をネットワーク経由で同期も出来るのです。
つまり、頻繁にパソコンを買い替える人や、家はノートPC、会社はデスクトップPC、出先ではタブレットやスマホと、幾つもの端末で同じ設定やデータを使いたい人には、とても便利なのです。
それだけでなく、Windowsストアでアプリを入手できるようになる他、Microsoft社が提供する便利なネットサービスを、Microsoftアカウント1つで全て受けられるのです。
○電子メールサービス「Outlook.com」
○クラウドストレージ「OneDrive」
他にもSkypeやXBOXなどでもMicrosoftアカウントを利用できます。
双方のメリットとデメリット
良い事尽くめに思えるMicrosoftアカウントですが、そうは問屋が卸しません。
Microsoft社のサーバーで管理されているという事は、そこがハッカーなどにサイバー攻撃を受けた場合、個人情報が流出してしまう危険が有るという事です。
貴方のアカウントとパスワードを奪われ、電子メールを勝手に読まれたり、クラウドストレージに保存した写真やデータを、消されたりバラ撒かれたりすれば一大事です。
勿論、Microsoft社もそれは重々承知していますから、厳重な対策が施されているでしょう。しかし、絶対ではありませんし、社員が悪用するなんて可能性も否定できません。
と、散々脅してしまいましたが、この辺りはネットのサービスを利用していれば、どうしても付きまとってくる不安でしかありません。
極小の危険性よりも、多大な利便性を求めるならMicrosoftアカウント。
あまりネットサービスを利用せず、パソコンを複数人で共用するならローカルアカウントと、それぞれの利用法に合わせて使い分けると良いでしょう。
下記は双方の特徴を簡単にまとめたものです。
Microsoftアカウント |
ローカルアカウント |
|
アカウント名 |
メールアドレスで固定 |
自由に設定可能 |
設定の共有 |
可能 |
不可能 |
Windowsストア |
使える |
使えない |
Microsoftのネットサービス |
使える |
使えない |
安全性 |
情報流出の危険有り |
危険性はほぼ無し |
まとめ
使い道に差はあれど、どちらも貴方のパソコンを使えるようになる、大切なアカウントです。
無暗に他人に教えたりしないよう、情報管理だけはしっかりとしておきましょう。
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