WiMAX
【答えはNO!】WiMAXは光回線の代わりとして使えるのか?

速くて安い無線回線として人気の「WiMAX」を、光回線の代わりに導入しようと考えている方も多い事でしょう。
しかし、ハッキリ言わせて頂きますが、WiMAXを光回線の代わりにするのは無理です。
ただ、これはWiMAXが使えない回線という意味ではありません。
WiMAXは光回線とは特徴も使い道も異なる回線なのです。
厳しい速度制限
まず、光回線になくWiMAXにはある最大の欠点として、2015年4月から始まった3日間で3GBの速度制限があります。
これは3日で3GB以上、つまり1日に1GB以上のデータをやり取りすると、普段は下り最大220Mbps、上り最大10Mbpsという高速無線が、最大128kbpsにまで落ちるという制限です。
128kbpsがどのくらいの速度かは、下記の動画を見て頂けると分かりやすいでしょう。
こちらはイオンの格安SIM「b-mobile(速度100kbps)」のテスト動画ですが、Googleマップが綺麗に表示されるまで30秒以上も掛かっているのが分かります。
WiMAXも速度制限を受けてしまうと、これと同じくらい遅くなってしまうのです。
そして、1日1GBでどのくらいの事が出来るのかは、b-mobileが参考として発表している、下記の表を見ると分かりやすいでしょう。
PC版のYouTube (解像度360p)で約2時間を超えて動画を視聴すると、あっさりと1GBを使い尽くし、速度制限が掛けられてしまいます。
毎日何時間もネットを使うヘビーユーザーはもちろんとして、普通に動画を見たりゲームで遊ぶライト層でも、少し危ういラインと言えます。
少なくとも、下記のような方は絶対に光回線からWiMAXに変更してはいけません。
- 動画配信サービスでHD画質(ハイビジョン)以上の映画を見るのが趣味の方。
- コンマ1秒の遅れさえミスとなる、FPSのプレイヤー。
- 大容量の本体・修正パッチをダウンロードする、ネットゲームのプレイヤー。
- 仕事で大量のデータ(画像、動画、音楽)をやり取りするクリエイター。
逆に言うと、これ以外の方はWiMAXにしても大丈夫と言えます。
月額料金の節約
光回線からWiMAXに変更する最大のメリットは、月額料金の安さです。
プロバイダによって料金は異なりますが、おおむね月額3,400円~4,400円くらいとなっています。光回線が月額5,100円~6,000円ほどですから、毎月1,000円以上も安く済む計算です。
さらに、WiMAXのルーターを持ち歩いてWi-Fi通信を行うようにすれば、スマホのネット通信回線が不要になりますから、それを解約して毎月のパケット代5,000円以上を節約可能というメリットもあります。
この合わせて6,000円以上の節約が可能という点が、WiMAXを選ぶ基準となります。
ですので、下記の項目に該当する方はWiMAXに変更すると良いでしょう。
- ネットを繋げてはいるが、ゲームや動画の視聴をほぼしない。
- 毎月のスマホ代が負担になっており、少しでも安く済ませたい。
特にスマホで沢山ネットをする方は、普通に払うと月容量10GBで10,000円なんて事もざらですが、WiMAXなら1日1GB×30日の月容量30GBで4,000円前後と半額以下で済みます。
PCのネット回線が不要でも、パケット代を節約するためだけにWiMAXを使うのも大いにありです。
まとめ
このように、WiMAXはあくまで月額料金を安く済ませるための通信回線です。
速度や容量制限を気にせず、快適にネットを楽しみたいという方は、素直に光回線を使いましょう。
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