9月発売予定のiPhone7には、デュアルカメラなど様々な新機能が搭載されるようですが、その中で前々から期待されていた有機ELディスプレイは、どうも今回は見送りされる可能性が高くなってきました。

有機ELの採用は2017年発売予定の「iPhone 8 (仮)」になるようです。

メーカーの動向から2017年が濃厚

海外サイト「Bloomberg」の情報によると、Appleのサプライチェーンの一つである大手半導体製造機器メーカー「Applied Materials」のディスプレイ製造部門が、7億ドル（約770億円）という巨額の発注を受けたそうです。

これはiPhone 8で採用する有機ELを生産するために、Apple が大型投資をしたためと思われているのです。

⇒Apple’s Suppliers Gear Up to Bring New Screens to 2017 iPhone｜Bloomberg

発注を受けたのは2016年第2四半期の四半期決算だそうで、2016年9月発売予定のiPhone 7にはどう見ても間に合わず、有機ELは2017年のiPhone 8からと考えられるわけです。

フルモデルチェンジはiPhone10周年

また、今までリークされてきた画像を見ると、iPhone 7はiPhone 6sとサイズやデザインがほぼ変わらない、マイナーチェンジであると予想されています。

出典：9to5mac.com/

デュアルカメラの追加、筐体背面のアンテナ用樹脂の廃止など、細かい部分の変更はありますが、全く新しい次世代のiPhoneといった感じはありません。

日経新聞のニュースなどでも、今年のiPhoneは改良に留まり、大幅なモデルチェンジは行われないと報道しています。

⇒iPhoneのモデル更新周期、１年延長　今秋は小幅改良

これらの情報から見ても、有機ELが採用された新世代端末は、iPhone誕生10周年となる2017年発売のモデルとなるようです。

有機ELの特徴

最後に有機ELのメリットやデメリットを軽く解説致します。

【メリット】

• バックライトが必要ないので薄く、軽く、省電力
• 応答速度が速く、動画のブレが少ない
• 発色が鮮やか
• 視野角が広い

【デメリット】

• バックライトがないので、野外では見えにくい
• 同じ画面を表示し続けると焼きつけが起こる
• 液晶よりコストが高い
• 液晶より劣化が早い

このように、有機ELは綺麗かつ軽量でスマホの画面にピッタリなのですが、高コストかつ寿命が短いという問題を抱えています。

その辺りを上手く解消する技術を確立するためにも、2017年まで時間が必要だったのかもしれません。

ただ、液晶より遥かに形状を自由にできる有機ELが確立すれば、iPhone 8は下図のように端まで画面になったり、曲げられるほど柔らかく薄くなったりも不可能ではなく、今から夢が膨らみます。

出典：linksgrow.com/

出典：wayohoo.com/

まとめ

iPhone 7での採用は見送られたようですが、有機ELディスプレイ自体はこれからのスマホに欠かせない物となるでしょう。

来年のiPhone 8がどんな物になるか、早くも期待が高まりますね。