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ARM版Windows10とは?Windowsスマホでデスクトップアプリが動くのか

2016年12月8日、Microsoftは中国深セン市内の開発者向けイベント「WinHEC Shenzhen 2016」で、ARMアーキテクチャー版Windows 10を発表し、2017年には市場に投入すると宣言しました。
会場ではSnapdragon 821搭載タブレットでWindows 10を動かすデモンストレーションが行われ、Photoshopなどのソフトが軽快に動作する姿に、会場からは興奮の声が上がっておりました。
ただ、開発者ではない一般人からすると「ARM版ってなに?」「それの何が凄いの?」と疑問に思われるだけかと思います。
簡単にいうとARM版Windows10があれば、スマホでWindows10が使えるようになるのです。
ARMとは?
そもそも「ARMアーキテクチャ」とは何かというと、イギリスにある「ARMホールディングス」という会社が売っているプロセッサのライセンスの事です。
ARM社は面白い会社で、自ら工場でプロセッサを製造・販売はせず、そのライセンス(開発技術の特許)だけを売っています。
「プロセッサの設計図を売っている会社」と思って頂ければ結構です。各社がこのライセンスを購入し、ARMプロセッサを製造・販売しているのです。
ARMプロセッサは消費電力が低いという特徴があるため、スマホや携帯ゲーム機など、小型の機器が多く採用しています。
身近なところで「ニンテンドーDS」のCPUが、「ARM946E-S」というARMプロセッサを使用しています。
ARMとx86/x64の違い
ところで、プロセッサには「ISA(Instruction Set Architecture、命令セットアーキテクチャ)」という、プログラムとCPUがやりとりする言語のような物が定められています。
そして、現在使われているISAを大きく分けると、「ARM」と「x86/x64」の2つになります。
- ARM→スマホ、タブレット向け
- x86/x64→PC向けでIntelとAMDが利用
簡単にいうとスマホのARMとPCのx86/x64では使用言語(ISA)が違うのです。
だから、スマホのアプリをそのままPCで動かす事も、逆にPCのアプリをスマホで動かす事も不可能なのです。
そのため、今までWindows 10はPC版(x86/x64版)以外に、スマホ向けのARM版として「Windows 10 Mobile」をわざわざ別に用意していました。
しかし今回、モバイル向けに機能を削減をされた物とは違い、PC版と全く同じ機能をもったARM版=スマホ用のWindows 10が発表されたため、大きな話題となったのです。
ARM版Windows 10の弱点
ARM版Windows 10が普及すれば、ノートPCよりも軽く手軽なスマホやタブレットで、PCと同じWindows環境が持ち歩けるようになります。
家のPCはWindowsだけど、スマホはAndroidやiOSで、操作性や設定方法が違って煩わしいと感じていた方も、全てWindowsで揃えられるというのは大きなメリットです。
ただ、ARM版Windows 10は大きな弱点を抱えています。それは、PC版Windowsのアプリがそのままでは使えないという点です。前述の通り、ARM(スマホ版)とx86/x64(PC版)ではISAが違います。
そのため、ARM版Windows 10はPC版Windows 10と外見も機能も同じでありながら、同じアプリを使えないのです。
一応、PC版のアプリを動かせるエミュレータが搭載されるため、裏技的な感じてはありますがPC版のアプリも使用可能です。
ただ、この場合はエミュレータを仲介するため処理能力を余計に食ってしまい、PC版より快適に動かせないのです。
また、ARM版はPC版と同じ機能であるために、動かすのにPCと同じくらいの性能を要求されるようです。
Windows 10必要スペック |
|
CPU |
1GHz以上 |
メモリ |
2GB以上 |
HD空き容量 |
32ビット版:16GB 64ビット版:20GB |
グラフィックカード |
DirectX 9 以上 |
画面解像度 |
800×600 |
最新のスマホやタブレットは高性能なので、既にWindows 10を動かせるだけのスペックは持ち合わせています。
ただ、1~2年前の端末だとスペック不足ですし、上記はあくまで最低限の必要スペックであり、快適に動かすのなら倍は欲しいところでしょう。
また、スマホやタブレットはデータ容量がせいぜい16~256GB程度と、1TBが当たり前のPCと比べるとかなり少な目です。
同じWindows 10環境だからといっても、PCのように画像や動画の編集などをすれば、あっというまに容量がパンクしてしまうでしょう。
まとめ
ARM版Windows 10の登場により、今以上にスマホやタブレットでWindowsが持ち歩けるようになりそうです。
ただ、アプリの互換性などまだ多くの問題を抱えているため、一気に普及するような事はないでしょう。
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