ロボット
ドライバー不要!現実となった自動運転、実用化は2020年!?

乗って目的地を設定するだけで、あとは勝手に走ってくれる自動車。
視力の衰えたお年寄りや、体に障害があって運転の出来なかった人、はては免許のない子供まで、気軽かつ自由に移動が可能となる。
何よりも、交通事故の9割以上を占める、人為的なミスを無くして、尊い命を救う事ができる。
そんな夢の自動運転車は、もはや想像の枠を超えて、現実になろうとしています。自動運転技術の発達具合、実用化の目安、立ちはだかる問題、それらをご紹介していきましょう。
各社の自動運転技術
百聞は一見に如かず、まずは各メーカー自動運転技術を、動画で見ていきましょう。
まずは検索エンジンの最大手、「Google」の作り上げた自動運転車です。「Google マップ」で培われた位置測定の技術を活用し、既に公道での走行試験を行っています。
続いてベンツ、こちらも負けじと街中での試験を行っています。
最後に日本からトヨタ、高速道の入り口から出口まで、自動運転で走り切りました。
実用化は2020年
これらの動画を見て頂ければ、自動運転が夢幻ではない事が分って頂けた事でしょう。
では、この自動運転車がいつ実用化されるのかと言えば、それは2020年、たった5年後の未来だと言うのです!
記事は動画でも上げたトヨタの件を書いていますが、ホンダや日産などの他社も、2020年の実用化をめどに、開発を進めています。
何故、2020年かと言えば、皆さんご存知の「東京オリンピック」が開催されるからです。全世界の注目が集まるなか、日本製の自動運転車を華々しくデビューさせたいという思惑からでしょう。
自動運転の安全性
「オリンピックの為に焦って、事故が起きたらどうするの?」と不安を抱いている方も居られるでしょうが、そこは心配ないと思います。前述の動画を見て頂ければ分るように、自動運転の技術自体は既に問題のないレベルにまで達しているからです。
そもそも、2020年の実用化に向けているのは「完全な自動運転」ではなく、レベル3と呼ばれる「限定条件下での自動運転」なのです。
これは通行人が居ない高速道路や、低速で信号もない駐車場のような、高度な判断能力がなくても問題なく走れる場所でだけ、自動運転に切り替えるという代物で、AIやレーダー技術が飛躍的に発達した昨今では、そこまで難しい話ではありません。
販売に向けた低コスト化、安全性を証明するための何千時間、何十万kmもの走行テスト等、課題は沢山残っていますが、「事故を起こさず走る」だけならば、既に実現されているのです。
立ちはだかる問題
では、あと5年も時間を必要とする理由は何かと言えば、自動運転車にとって最大の問題「法整備」です。
自動運転車が人為的なミスを起こさないとはいえ、事故を完全に無くす事は不可能です。そして事故が起きてしまった時、いったい誰の責任となるのか?それを決めなければならないのです。
- 「車が運転していたのだから、それを作った車メーカーの責任だ」
- 「いや、目的地を決めたのはドライバーで、運転席に座っていたのだから、責任はドライバーにある」
このような必ず起きる論争に加え、「自動車保険の支払いをどうするか?」という問題もあります。
「当社は自動運転を対象外としていますので、保険料は一切支払われません」なんて言われて憤慨する日も、そう遠い未来のお話ではないのです。
当然、政府もこの問題を解決するため、自動運転に関する法整備を進めています。
ただ、輸入車なども関係してきますから、ことは日本だけの問題では済みません。世界規模での調整が必要となってきますから、はたして2020年までに法整備が成立するのか、動向が気になるところです。
まとめ
2020年に実用化を目指しているのは限定的な自動運転です。その先にある、完全な自動運転に関しては、2030年以降になると予想されています。
初代iPhoneが発売されて、スマホが爆発的に広まったのが2007年、たった8年前の事です。
そんな技術の進化を考えれば、15年先の未来において、自動車から運転手が居なくなるという光景も、決して夢ではないのでしょう。
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