ロボット
30分で空から商品が届く!Amazonの「ドローン配達」が実現間近!?

忙しくて買い物に行く暇がない、近くのお店に置いていない珍しい商品が欲しい。
そんな人々の願いを叶えてくれた、世界最大の通販サイト「Amazon」が、今度は空に進出しようとしています!
といっても、飛行機業界に参入という訳ではありません。道路のように信号や渋滞で滞る事のない、広い空を使った配達「Amazon Prime Air」サービスの事です。
これは、近年大人気となった無人飛行機「ドローン」を使った、まさに新世代の配送システムなのです!
注文から到着まで30分
「そんなSFみたいな話、無理に決まってるだろ」と思われた方は、下の動画をご覧ください。
「Prime Air 30 Minute Delivery」で商品を購入した瞬間、倉庫でピッキングされた商品が、プラスチックケースに入れられ、それをドローンが掴んで飛び、自宅まであっという間に届けてくれるのです。
無論、これはサービス内容を分り易く説明するために撮られた映像で、ドローン配送のシステムが既に完成している訳ではありません。
ですが、今まで夢でしかなかった無人飛行機による配送が、手の届く現実であるという事は、よく実感できたのではないでしょうか。
配達ドローンの性能
この配達用ドローン、運べる重さは約2.3kgと少な目ですが、ネジやパソコンのパーツなど、小物が急ぎで欲しい時には、とても重宝しそうです。
また、お届け先は自宅などの入力した住所だけでなく、スマホのGPS機能を利用して、今居る所に送って貰うなんて事も可能になるようです。
他にも、鳥やビルと激突しないようにセンサーを内蔵したり、他のドローンと情報を共有する事で、天候や障害物を確認し、安全な飛行経路を割り出したりと、見た目以上に高度なシステムが盛り込まれるのだそうです。
実現に向けての壁
このように、とても便利そうな「Amazon Prime Air」ですが、実現に向けて幾つもの問題点が上がっています。
真っ先に思いつくのは、落下による事故です。
配達用ドローンは商品も含めて4~5kgほどの重量で、それが50m以上の高空を飛んで配達する事になっています。これが落下するのは、20階建のビルから5kgの鉄アレイが降ってくるのと同じです。
どんな大惨事になるかは、言うまでもないでしょう。
実際、落下したドローンによる事故が、既に報告されています。
あと、騒音の問題もあります。
1機や2機ならまだしも、何十機ものドローンがプロペラの風切り音を鳴らし、朝も夜も飛んでいるような事態になれば大迷惑です。
他にも、飛んでいるドローンを撃墜しての盗難、家の中を覗かれてプライバシーの侵害になるのではないか等、様々な問題が考えられます。
法の壁
このような懸念からか、国が厳しい規定を定めてしまった事も、ドローン配達の壁となっています。
アメリカ連邦航空局(FAA)は商用でドローンを飛ばす場合、航空知識を持った操縦者が、目視可能な範囲でしか飛ばしてはならないと定めたのです。
これでは、車でドライバーが配達するのと同じか、それ以上の人件費が掛かってしまい、とても実現など不可能です。そもそも、操縦者が必要では、無人飛行機による配達とは言えません。
これに対し、AmazonはFAAに規制の解除を呼びかけていますが、まだ結果は出ていないようです。
ただ、AmazonだけでなくGoogleやウォールマート等の他企業も、ドローン配達の計画に乗り出しているため、そう遠くない内に規制緩和が起こりそうではあります。
まとめ
たった30分で商品が届く便利なドローン配達。
とても夢が膨らむ話ですが、残念な事にこれは全てアメリカでの話です。土地が狭く電線などの障害物も多い日本では、実現は難しいでしょう。
ただ、その代わりにロボット配達員なんかが出てきたら面白そうですね。
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