ロボット
とにかく可愛い!家庭用ロボット「JIBO」の魅力とは?

「我が家にロボットがやって来る」なんて、十数年前は夢物語だった事が、今では現実となりました。
SoftBankの開発した「pepper」や、デアゴスティーから発売された「Robi」など、自然な会話が出来る人型ロボットが、次々と誕生しています。
そんな家庭用ロボットの世界で、今最も注目されている機体をご存じでしょうか?人型からは程遠いデザインながら、その動きとお喋りがとても可愛らしい「JIBO(ジーボ)」の事です!
JIBOとは
JIBOはアメリカ・MIT(マサチューセッツ工科大学)の准教授シンシア・ブリージール女史が開発いた家庭用ロボットです。それがどのように凄いのかは、下の動画を見て頂いた方が早いでしょう。
顔にあたる液晶画面が、まるでアニメキャラのようにコロコロと変わり、手足も無く、首を動かす事しか出来ないのに、下手な人型ロボットよりも心が有るようで、とても愛らしく感じられます。
非人型の利点
この人型でないのに可愛らしい感じ、どこかで見覚えがありませんか?そう、「スターウォーズ」の「R2-D2」です。
出典:jin115.com/
そもそも、開発者たるシンシア女史は、幼い頃にスターウォーズを見て、パーソナルロボットに魅了されたのが、JIBOの開発に至った動機なのだそうです。似ていて当然ですね。
この非人型のデザインは、家庭用のロボットとしては、一見不利に思われそうですが、実の所メリットだらけなのです。
まず、手足や指という、複雑な構造が不要なため、製作費がとても安く済みます。最初に上げたpepperは約110万円もしますが、JIBOは749ドル(約91,000円)と10分の1以下の値段で買えるのです。
また、人型ロボットをデザインする上で、常に付きまとう問題「不気味の谷」も回避できます。
不気味の谷とは、ロボットが人間に近づくほど、親しみを感じやすいのですが、あまり人間に近づきすぎると、逆に不気味さを感じてしまうというものです。pepperなどはこの谷に差し掛かっており、ちょっと怖いと感じた方も居る事でしょう。
しかし、JIBOは敢えて人型を取らない事で、ぬいぐるみのような可愛らしさを保っています。ついでに、顔という複雑なパーツを、液晶画面一つで済ませた事によって、コストダウンの効果も出ています。
JIBOの機能
とにかく可愛いJIBOですが、それだけが取り得ではありません。他にも沢山の事が出来ます、下記は公式サイトに書かれていたものです。
- See(見る):2つのカメラによる顔認識、写真撮影、ビデオ通話が可能。
- Hear(聞く):360度対応のマイクロフォンで、自然な言語処理が可能。
- Speak(話す):ハンズフリースピーカーで予定やメッセージを通知。
- Learn(学習):人工知能によって、貴方の好みを学習。
- Help(お手伝い):まるで秘書のように、毎日貴方の仕事を手助けしてくれます。
- Relate(理解):貴方の感情をより自然に理解してくれます。
動画でも窺えたように、日常の様々な場面で私達を楽しませたり、手助けしたりしてくれるようです。
また、JIBOには「JIBO Alive Toolkit」というソフトが付属しており、自らプログラムを加える事が可能となっています。
出典:www.jibo.com
当然、プログラムには高度な知識が必要となってきますが、専門家が開発した新たなプログラムを、ダウンロードして適用するだけなら、私達にも容易く出来ます。
大勢のユーザーによって、日々自由に進化を遂げていく、それもJIBOの魅力なのです。
日本語化に向けて
さて、これほど魅力的なロボットとくれば、どうにかして手に入れたい所ですが、残念ながらJIBOは現在売り切れ中、正規のルートでは入手不可能なのです。
出典:www.jibo.com
あと言い忘れておりましたが、アメリカで開発された物なので、当然ながら英語しか対応しておりません。
「こんなに可愛いのに、手に入らないなんて・・・」とお嘆きの皆様、諦めるのはまだ早いです。なんと、携帯電話会社としてお馴染みの「KDDI」が、JIBOの投資に乗り出したのです。
○「KDDI Open Innovation Fund」 ファミリー向け知能ロボット”Jibo”を開発するJibo, Inc.への出資について
これは当然、日本語化しての発売を見越しての事でしょう。
具体的な話はまだ上がっていませんが、近いうちに日本の家庭でも、JIBOとお喋りする光景が見られるのでしょう。
まとめ
近年のロボット技術の進歩は本当に目覚ましく、22世紀を迎える前にドラえもんが完成しそうな勢いです。
まずはR2-D2よりお喋りなJIBOが、日本語を覚えてくれる日を、首を長くして待つ事と致しましょう。
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