登場から2ヶ月以上が経ったものの、様々な不具合が上がっているWindows 10。特にWindows 7/8.1からバージョンアップをしたPCほど、不具合が生じやすいようです。

修正パッチによって直ったものも有りますが、いまだ原因不明のバグも見られます。

そこでオススメしたいのが、不具合解決の最終手段「クリーンインストール」です。HDを一度真っ新な状態にフォーマットし、OSをインストールし直す事で、新品同様の状態に戻します。

これをすると、アプリやファイルを全て入れ直さねばならず、多大な時間を消費する事になります。だからこそ、誰もが知っていながら、なかなか実行できない最終手段なのですが。

とはいえ、不具合の多くは無駄なドライバやアプリが競合した事で起きるので、それを一度全部消してしまえば、殆どの問題は解決できるのです。

事前準備

まず、クリーンインストールを始める前に、データのバックアップを取っておきましょう。

BDやDVD、外付けHDDに保存するのが一般的でしょうが、最近はネット上にデータを保存できる「クラウドストレージサービス」も有るので、こちらを利用するのも良いでしょう。

各サービスによって異なりますが、5GB前後は無料で利用可能です。

○【2015最新版】徹底比較！無料から使用できるクラウドストレージサービス30選

インストールメディアの作成

Windows 10をパッケージで購入した方は、この項目を読み飛ばして頂いて結構です。

無償アップグレードでWindows 10にした方は、まずDVDやUSBメモリを使って、インストールメディアを作っておく必要があります。

まずは、下記のサイトから「メディア作成ツール」をダウンロードして下さい。32ビットと64ビットの2つがあるので、自分のPCに合った方を選びましょう。

○Windows 10のダウンロード

1. ダウンロード後、ツールを起動し「他のPC用にインストールメディアを作る」を選択して「次へ」をクリック。
2. 「言語」「エディション」「アーキテクチャ」を選択して「次へ」をクリック。
   

   ※参考：アップグレード前と後のエディション比較
   出典：www.microsoft.com/

3. 「使用するメディアを選んでください」と出るので、USBなら「USBフラッシュドライブ」を選択、DVDなら「ISOファイル」を選択。

この後、USBの場合はインストールするドライブを選択すれば完了です。

DVDの場合は、ダウンロードしたISOファイルを右クリックし、「ディスク イメージの書き込み」を選択し、ドライブを選んで書き込みを行えば完了です。

ライセンス認証の確認

Windows 10にした後、既に何日か使っていれば問題ないと思いますが、念のためライセンスが認証されているか確認しておきましょう。

1. 「設定」を起動し、「更新とセキュリティ」をクリック。

出典：solomon-review.net/

「Windowsはライセンス認証されています」と出ていれば大丈夫ですが、そうでない場合は「ライセンス認証」のボタンを押し、数時間PCの電源を入れたままにしておいて下さい。自動でライセンス認証が行われます。

プロダクトキーの確認

こちらもパッケージを購入した方は問題ないでしょうが、アップグレードした方はプロダクトキーを確認しておきましょう。

「Windows Product Key Viewer」というフリーソフトを使用すると、簡単に確認できます。

○Windows Product Key Viewer v1.07

ダウンロードしたファイルを解凍し、「winproductkey.exe」を実行するだけです。

詳しく知りたい方は、下記のサイト様をご覧下さい。

○インストール済みのWindows OSのプロダクトキーを調べる

クリーンインストール

ここまでくれば準備は万全です。あとは作成したインストールメディアを使用し、クリーンインストールを実行しましょう。

出典：makeyoufree.net/

指示に従って進めていけば、無事に作業が完了します。あとはキレイに掃除されたHDに、バックアップしたデータから、必要な物を移すだけです。

まとめ

このクリーンインストールによって、多くの不具合は解消されます。

ただし、アプリやドライバがWindows 10に対応していないといった、個別の問題は解決できません。

それらは各メーカーがアップデートファイルを出して、Windows 10に対応してくれるのを待ちましょう。